ママキラ☆はじまりストーリー
はじまりは、インド人シェフ・Aさんとの出会いでした。当時、Aさんは、たくさんの事情を抱え、大変苦しんでいました。
そんなときに知り合い、家族のように接する中で、次第に心が晴れてゆき、やがて元気になりました。
Aさんが、「何か恩返しがしたい!」と言ってくれたので、「みんなにインドカレーを作ってほしい」とお願いすると、快く引き受けてくれました。
当時、幼稚園だった息子の友だちとママ計10名が集まり、「こども会」を実施しました。みんな大喜び!「恩返しのインドカレー」は大好評でした。
これが、だんだん口コミで拡がり、いつしか「カレーパーティー」というあだ名が付いて、多いときで90名が集まりました。こんな活動を、約8年間続けていたのです。
ところが、コロナで活動がストップ。私たちは一旦立ち止まって、「これから何をすべきか」を考えました。
結果、これまで個人的にやっていた「こども会」を広く地域に開放し、こども食堂「カレーパーティー」を立ち上げたのです。
「こども食堂」を始めて、気づいたことがあります。それは、「こどもの居場所は、こども食堂ではなく、本来、家庭にあるべきではないか」ということです。
よく「こども食堂=こどもの居場所」と言われます。しかし、月に1度の特別な場所が、こどもの居場所では、本当の子育て支援にならない。
やはり、こどもの居場所=家庭にあるべき。そのためには、ママの子育てが変わなければならない。そこで、「イライラしない子育て講座」を始めました。
「目からうろこでした」「怒鳴ってばかりいた子育てが、劇的に変わりました」と大反響。
子育て講座がきっかけで、個人的な深い相談も増えました。
「子育て講座」を始めて、気づいたことがあります。それは、「本当に居場所が必要なのは、子どもではなく、ママではないか」ということです。
そこで、ホッとしたり、楽しんだり、悩みを相談できるママの居場所として、「ハンドメイド」を始めました。
手づくりアクセサリー、リースづくり、さらには「ひまわり」ウクライナ支援に展開しています。
活動を進める中で、あるとき、よく参加してくれているママから、相談がありました。
「私の親友が、夫のDVで苦しんでいます。娘を連れて逃げたいと言っています。一緒に、たすけてもらえませんか?」と。
私たちは、母子の事情に耳を傾け、寄り添い、今では、ママキラ☆プロジェクトの活動に親子で参加してくれています。
その他、学習支援「わからないを、わかるに変える学校」を開校し、地域の子どもたちの学び場を提供しています。
さらには、農業体験に出かけて、大自然の恵みを体感したり、
豪雨災害のときは、こども食堂が避難所になり、災害救援に出動したりしています。
また、多くの大学生からボランティア希望者が増え、今では登録者数が50名を超えるほどになりました。
この大学生ボランティアと一緒に、京都学生祭典に模擬店を出店するなど、若者の居場所にもなっています。
ボランティア活動の後は、「若者しゃべり場」を実施し、恋愛、家族、就職活動、夢、ヤングケアラーについてなど、みんなで深いトークをしています。
こうした活動が認められ、文部科学省が定める「家庭教育支援チーム」に認定されました。
また、「京都市はぐくみ憲章・アクション賞」も受賞しました。
このように、子育て支援団体「ママキラ☆プロジェクト」は、
「こども食堂」「子育て講座」「ハンドメイド」「学習支援」「若者しゃべり場」を通して、子どもやママ、若者に居場所をつくり、みんなのキラキラ輝く笑顔を応援しています。